2021年12月27日
会員各位
一般社団法人シーボニアヨットクラブ
レース委員会
委員長 黒岩 貴
副委員長 大野 利美知
ニュースレター ~レース委員会より~
拝啓
師走の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、11月20日に開催されたファミリーヨットレースについて以下の通りご報告致します。ファミリーヨットレースは、子供も女性も初心者も参加できる楽しいレースです。速さを競うことが目的ではなく、会員や家族や友人が親睦と友好で繋がることが目的のレースです。
来年以降も年に数回開催しますので、ご参加頂ければ幸いに存じます。
会員の皆様におかれましては良いお年をお迎え下さい。
敬具
記
【11月20日開催のファミリーヨットレースのご報告】
2021年11月20日、伝統あるシーボニアヨットクラブのクラブヨットレースが開催された。レース艇レーサーだけでなく、クルージング艇でも楽しめるクラブ本来のクラブレースというものが企画された。名前もファミリーと付け、家族や観光客も搭乗しやすいように配慮した。
ハワイのワイキキヨットクラブでは、フライデー・イブニング・レースというものがあり週末行っているクラブレースである。観光客も乗船させて、クラブヨットレースを楽しんでもらおうというもの。夕方4時になると、三々五々にスタートラインに船が集まってくる。スタートラインはマリーナから目標物の線上としているので、スタート運営は基本的に必要ない。またスタート時間は午後4時丁度とされ、合図も号令もない。浮標を回って帰ってくるだけの約1時間のレース。ゴールはスタートと同じライン。クラブ員同士の親睦を目的としたクラブヨットレースである。ニュージーランドのタウランガヨットクラブも同じ方式で楽しめるヨットレースを行っている。
今回スタートは13時30分NTTの時報。スタートラインは目標物との見通し線。コースは真西方向のマークを回って帰ってくるというもの。マークはマークボートを1艇身以上離して回ることとした。また、ゴールラインはスタートラインと同じとした。リコール等は1回転のペナルティとし運営の簡易さと、各艇の簡易性を高めた。連絡は本部からの携帯電話通達とし簡素化した。今回、距離は片道2マイルの往復4マイル、1時間ほどでゴールできるものにし、17時からは表彰式&懇親パーティーを行った。
スタートはPolar Star(岡野スキッパー)が好位置より一番に出た。AKAHA(嶋野スキッパー)は加速をつけたままボートレースの様な好スタートを切り、フルスピードで追い上げた。晴天、北~北東風10m、波1mでセーリングにはベストコンディションであった。前半はAKAHA(嶋野スキッパー)がトップを独占していた。マーク手前でMAPLE(黒岩スキッパー)がトップとなり、マークを回航した。後半は、AKAHA(嶋野スキッパー)とデッドヒートの上、MAPLE(黒岩スキッパー)がトップでゴールした。MAPLEは船底塗替、ニューセイル装着によりボートスピードは10ノット近かった。
レース中はヒールで過酷ではあったが、搭乗した多くの者が喜び楽しむことができた様子。初めてヨットに乗った多くのから「こんなにヨットレースが楽しいとは思わなかった」と感想を頂けた。パーティーは華やかに行われ、それぞれ歓喜の興奮に包まれ、次回を約束し散会した。次回は、DNSとなったSERENADE Ⅳ(大野スキッパー)の華麗なセーリングが楽しみである。