会員各位
一般社団法人シーボニアヨットクラブ
理事長 種子田 吉郎
地域貢献・海洋環境委員会
委員長 野々村 彰
副委員長 小林 隆太郎
委員 若原 裕一
拝啓
猛暑の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。新型コロナウィルスの感染が急拡大し、緊急事態宣言の延長や地域の拡大で、会員の皆様におかれましてはご不便な生活をお過ごしかと存じます。
さて、一般社団法人シーボニアヨットクラブ「地域貢献・海洋環境委員会」および有志の方々にて、7月に3回のSDGs活動を行いました。シーボニア近辺の海岸を中心に活動を行いましたので、下記にご報告申し上げます。
また、文末には「一般社団法人シーボニアヨットクラブからシーボニアの未来へ」と題し、若原 裕一委員から会員の皆様へ提言がございますので、ご一読頂ければ幸いに存じます。会員の皆様からのご意見を賜りますようお願い申し上げます。
東京オリンピック、猛暑、新型コロナウィルスと通常とは異なる環境ですが、会員の皆様におかれましてはご自愛頂き、マリンライフをお楽しみ頂ければ幸いです。
敬具
2021年度「地域貢献・海洋環境委員会」の取り組みについて(報告者:委員 若原 裕一)
【はじめに】
国連ではSDGsが採択され、2030年17の各ゴールに対してのターゲットが大凡各10個あり合計169のターゲットが設定されています。またコロナ禍でも次世代を見据えた日本政府の環境への取組も明確となってきました。この地球規模の取組をシーボニア ヨットクラブに当てはめてみると、今後のあるべき姿が見えてきます。発足から50年の歴史を刻んだSYCとして海をエンジョイするだけでなく、環境維持への取組とSYC自身の活性化を目指して活動を開始します。
この素晴らしいシーボニアマリーナの恵まれた自然環境を維持し、次世代のSYCメンバーがマリンスポーツを今以上に楽しめる環境と雰囲気を築き上げましょう。
(1) すぐ出来ること、行うべきこと。実活動と検討
① ゴミの回収による海洋環境の維持向上
② シーボニアマリーナのクリーン化:ゴミ排出量削減
③ SYC若返りとジェンダーフリーへ向けての検討
④ 若い世代への門戸開放の検討:ジュニアヨットクラブ(JYC)参加者をジュニアメンバー化
注) JYCとはリビエラSDGs「リビエラ未來創りプロジェクト」の一つで「日本海洋アカデミー」と日本財団がシーボニアマリーナで行う「海の豊かさを守ろう(SDGs14)」を根幹とした活動(リビエラマガジン No15 P25参照)
(2) SDGs GOALへのアプローチ(2030年での達成目標)
① 女性会員の比率増:構成員の20%
② メンバーの若返り:平均年齢 66歳→50歳?
③ クリーンなシーボニアマリーナの維持:環境活動の継続
(3) 実行編
① SYCs SDGs ACTION No1
『シーグラスの回収』でビーチクリーン、安全な砂浜と波打ち際を取り戻そう!
② 社会貢献:SDGs活動を通じてシーボニアでの共存意識を向上し、マリーナとSYCの活性化を目指す。
③ 目的:自然を取り戻し安全/快適なビーチを次の世代へ繋げる活動「No1」としてシーグラスの回収に取り組む。同時に危ないガラス片も拾いましょう。
④ プライズ:回収したシーグラスの「綺麗」を共有し欲しい人に提供し再利用化、再生シーグラス生活の豊かさをUP。どんなことが出来るか考えよう。
⑤ 方法:SYCイベントの前後に短時間で参加出来る人が10-15分程度、シーボニアマリーナのビーチに打ち寄せられているガラスを拾う。捨てられたペットボトルも放置されたゴミも同時に回収しよう。シーグラスと不用品に分類、シーグラスはリサイクルしてもう一度活躍させよう。
(シーグラスとは?:捨てられ/放置されて流されたガラス製品が割れて小さくなり、波に揉まれて表面が摺りガラス状、角が取れて丸くなったガラス類の破片、最近ではアクセサリーや飾りとしても珍重されている。)
【ビーチクリーンの実施状況】
(1) 2021/07/18
報告者:若原
① 実施時間帯:08:30-09:00、11:00-12:00、14:00−14:30
② 延時間:6時間程度
③ 参加者:若原他 大人6名、JJYC参加者他子供4名
④ 場所:ビーチ、浅瀬
⑤ 回収量:シーグラス3kg(鋭利なガラス含む)、一般ごみ15kg(45ℓゴミ袋2杯)
⑥ ゴミの種類:花火残骸、缶、釣具残骸、ビニール、ペットボトル、タバコ吸い殻、発泡スチロール、タイル、マスク、プラ食器残骸、海藻類
⑦ 海面浮遊ゴミ:ビニール類
⑧ 海底沈殿ゴミ:魚死死骸、缶、ガラス類等
⑨ 評価:
・ ビーチ利用者20名以上、ゴミ回収は利用者への意識付けにも役立つ
・ 子供は積極的に手伝ってくれる、楽しそう
・ シーグラスは想像以上に多数あり
・ 波打ち際は綺麗に見えるがそこには多数のゴミ
・ 浮遊ゴミに関しては、機動性が必要(サップ、ボートジェットスキー等)
(2) 2021/07/24(月曜)
① 実施時間帯:10:00-10:30
② 延時間:1時間程度
③ 参加者:若原 大人1名、子供1名
④ 場所:ビーチ、駐車場
⑤ 回収量:シーグラス2kg(鋭利なガラス含む)、一般ごみ5kg(コンビニ袋2杯)
⑥ ゴミの種類:花火残骸、缶、釣具残骸、ビニール、ペットボトル、タバコし吸い殻、発泡スチロール、タイル、マスク、)
⑦ 海面浮遊ゴミ:対象外
⑧ 海底沈殿ゴミ:対象外
⑨ 評価:
・ ビーチ利用者2名、前日(日曜)の利用者のゴミ、空き缶、ペットボトル、持参忘れのゴミが入った袋
・ シーグラスが多数、鋭利なものも多い
・ 波打ち際は綺麗に見えるがそこには多数のゴミ
(3) 2021/07/31(土曜)
① 実施時間帯:17:00-17:30
② 延時間:2時間程度
③ 参加者:若原、亀石 大人2名、子供2名
④ 場所:ビーチ、駐車場
⑤ 回収量:シーグラス1kg(鋭利なガラス含む)、一般ごみ3kg(コンビニ袋1杯)
⑥ ゴミの種類:花火残骸、缶、釣具残骸(ルアー用針付)、ビニール、ペットボトル、タバコ吸い殻、発泡スチロール、タイル、マスク
⑦ 海面浮遊ゴミ:対象外
⑧ 海底沈殿ゴミ:対象外
⑨ 評価:
・ ビーチ利用者10名程度、利用者のゴミは少なめ、空き缶、ペットボトル・シーグラスが多数、鋭利なものも多い
・ 波打ち際は綺麗に見えるがそこには多数のゴミ
・ 子供が怪我をしそうな危険物が捨てられている
以上
一般社団法人シーボニアヨットクラブからシーボニアの未来へ~我々の青少年育成について~
シーボニアヨットクラブは、2年前に50周年を迎えました。 そして次の50年をどのようにして迎えるか? 或いは自然消滅を待つのか?
皆さんはどのようにお考えでしょうか???
発足当初は、入会した方したい方が定員の300人を超えていたとのこと、ところが現在は120人程度、それも50周年記念で会員を募ったから少し増えたものの、平均年齢は65歳以上です。10年後にも海を楽しむことが出来る人は何人いるか、綺麗な海を眺めて満足するだけの世代へと時代を進めるか…。
何故、高齢化の一途を辿ったのでしょう。SYCで欠けていたものは何だったのでしょう。 それとも現在が皆さんの理想ですか?
そうです、世代交代や次世代を担う会員を十分に育成してこなかったからです。
ヨットのクルーは力が強くて、操船技術に長けて、よく働いて船長の言うことをよく聞く働き者かもしれませんが、その権威をずっと一人で守ってきた高齢の船長の集まりがシーボニアヨットクラブの主たる構成人員なのでしょうか?
世代を引き継いだ会員も多数いますが、自己中心的な海の楽しみ方で小網代湾を独占してきて、その海やシーボニアマリーナの環境は良く維持されてきましたが、肝心の主人が不在となりそうな今日この頃です。
そこで我々もSDGsに目を向けて次世代の海とシーボニアヨットクラブを担う若手を育ててみませんか? SDGsの時流は2030年を目指しており、地球環境も2050年にはより良いバランスを取り戻そうと世界中が立ち上がっています。
シーボニアを廃墟とせず、シーボニアヨットクラブを日本で有数の実力と歴史のあるヨットクラブとして存続させるために、若き世代の指導と、若手のチャレンジのチャンスを作りましょう。
SYCがジュニア世代を育成して新たな時代のSYCを築いてみませんか?
一般社団法人シーボニアヨットクラブでは、ジュニア部門を創設し、若返りとともに新たな風を受けてより魅力的で楽しい世界を創設致しますので会員皆様のお力添えをお願い致します。